経験が教えてくれるもの

LINEで送る
Pocket

 

実は7月10日くらいから、ずっと膝が痛い。

重たい感じがするし、何より正座が一切できない。なので、お盆の時期でご先祖様に手を合わせる機会が多い中、一人だけお姉座りで、仏壇に手を合わせ続けた。

治るのにあと2~3週間かかるらしい。和式トイレに遭遇しないことを心から願っている。

 

そして。

今回膝の不調を経験し、いかに健康でいられることが幸せかを痛感した。

それと同時に、足を不自由にされている方の気持ちに少し、寄り添うことができた。

 

経験はいつも、まだ私の知らなかった「気持ち」に出会わせてくれる。

 

 

ばあちゃんとの忘れられない思い出

 

私が26歳のときに、大好きな祖母(愛称:ばあちゃん)が亡くなった。

ばあちゃんはもともと肝炎を患っていて、手術のたびに一回り小さくなり弱っていくばあちゃんを見て、私の中にもだんだん覚悟みたいなものが芽生えていた。

当時私は横浜で先生をしていて、ばあちゃんは岐阜に住んでいたので、毎日会うことは難しいけれど、手紙を毎日書いて送ることならできる!と、その日から半年以上ほぼ毎日手紙を書き、岐阜の実家へ送った。

 

 

手紙には、その日の出来事や昔の話、ばあちゃんへの想いを綴った。

毎日書いているのに書きたいことが溢れてきて、いつも手紙は余白がなく、私の字でびっしり埋め尽くされた。

きっとばあちゃんは毎日送られてくる私の手紙をニコニコして読んでいるだろう、そんなことを思いながら毎日続けていた。

 

ところが。

ゴールデンウィークに岐阜の実家に帰ると、私の書いた手紙が輪ゴムでまとめられ、放置されていた。

母親に聞くと、ばあちゃんは手紙を読んでいないらしい。

 

その理由を尋ねると…

 

「文字が小さくて、量も多いから、読むのが難しくてね。小さい字を読もうとすると疲れてしまうの。ごめんね。」

 

そんな答えが返ってきた。

 

それを聞いたとき、「悲しい」とかそんな感情ではなく、自分が「恥ずかしい」と思った。

いかに私が、己のエゴをばあちゃんに押し付けていたかを知った。完全に自己満足だった。

相手の気持ちをすべて汲み取ることなんて出来ないけれど、「相手の視点に立つ」ことの大切さを、そのとき学んだ。

 

経験はいつも、まだ私が気付けていない相手の視点や想いに気付かせてくれる。

 

お盆の時期になると、いつも、このばあちゃんとのエピソードを思い出す。

沢山の経験が、沢山の視点をもたらしてくれる。私の行動力の原点はそこにあるような気がする。

 

 

LINEで送る
Pocket

この投稿へのコメント

コメントはありません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

この投稿へのトラックバック

トラックバックはありません。

トラックバック URL