子どもたちの可能性に震えた日
昨日は機会をいただいて、東京都北区にある小学校の「総合的な学習の時間」に参加させていただきました。
「総合的な学習の時間」とは、子どもたちが自発的に横断的・総合的な課題学習を行う時間のことで、学習指導要領が適用される学校のすべて(小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校)で2000年から始まった授業です。
この「総合的な学習の時間」を活用し、子どもたちと社会をつなぐ活動をされているのが、『先生の学校』のイベントをきっかけに出会った山下徹先生でした。
山下さんは、民間企業から転職され、現在小学校の先生として5年生のクラス担任をされています。
自立した学び手を育てるためには「良質な経験」と「良質なリフレクション」が重要と考え、「総合的な学習の時間」の他にも、様々な実践を学校現場で行っていらっしゃいます。
今回、前期の「総合的な学習の時間」のなかで、私の複業先である子ども服のEC事業を行う会社さんとコラボさせていただくこととなり、子どもたちに「2019年春夏にヒットするオリジナルTシャツを考えよう」というテーマで授業に取り組んでもらいました。
まずはアパレル業界のことを知ってもらうところから始め、自社・他社分析を含む市場調査、アンケート調査によるユーザー分析、提案内容の取りまとめ、発表資料の作成、プレゼン練習と準備を重ね、昨日が授業最終日のプレゼン発表会でした。
プレゼンを練習する前にTEDの動画を見て、良い点を考え、その良い点を真似てプレゼン練習に取り組んできたとのことで、カンペは一切なし。
堂々と身振り手振りで話す姿が、想像していた小学5年生を超える姿でした。
パワーポイントのクオリティも大人顔負け。
専門学校生に悪戦苦闘しながらパワーポイントの作成方法を教えていた私にとっては、小学5年生でここまで仕上げられるのか!!と、感嘆するばかりでした。
イチから作成方法を教えて、ここまでのクオリティに仕上げたというのだから、先生方のファシリテート力には感服です。
最終的に、提案内容やプレゼン力などを加味し、1位、2位、3位と、プレゼン賞を選ばせていただきましたが、どの提案もプレゼンも素晴らしく甲乙付け難いものでした。
そのなかで見事優勝に選ばれたチームの勝因は、このプロジェクトの中心概念である『相手のニーズを理解する』を軸に、提案から発表までが設計されていた点でした。まさに社会で活きるスキルです。
優勝に選ばれたチーム、プレゼン賞に選ばれたチームは、飛び上がって喜んでいました。そして悔し泣きをする子の姿も…。
こういった「良質な経験」が、自立した学び手を育てるのだな〜と、目の前で体感させていただき、今も私の血が騒いでおります(笑)
私は新卒から8年間、先生と呼ばれる仕事に従事していましたが、小学生の教育に触れたのはこれが初めてでした。
自分自身が小学校を卒業してから小学校に行く機会もありませんでしたし、小学生と触れ合う機会もありませんでした。
しかし今回貴重な機会をいただき、小学5年生の子どもたちと触れ合ったことで、子どもの可能性は無限大であること、それをサポートする先生という仕事の面白さと難しさと偉大さ、そして教育現場と社会を繋げていくことの重要性を再認識し、今とてもワクワクしています。
教育に興味のない大人であっても、子どもたちと関わる時間を持つことで、必ず今の自分にフィードバックできる尊いものを得られるように思います。だからこそ、もっと教育現場と社会を繋げたい!まさに共育の場が必要であると思っています。
2019年の『先生の学校』では「教育現場と社会を繋げる」を新しいテーマに据えて、活動していきたいと思います。
最後に。
給食までいただいてしまったのですが、やっぱり給食って美味しい!!
ご馳走様でしたm(_ _)m
山下さん、貴重な機会をありがとうございました!!
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